幸せになる勇気 by 岸見一郎/古賀史健

幸せになる勇気 by 岸見一郎/古賀史健

「嫌われる勇気」の続編、

アドラー本です。

 

アドラーの教えについて、

主に「教育」という観点から

語られています。

 

私は子育てもしておらず、

直接、教育に関わる仕事もしていません。

 

それでもやはり、学ぶことがありました。

 

人生も中盤に差し掛かると、

何かしらの知識やノウハウが自分に貯まり

それを伝えるという場面が

少なからず出てきます。

 

それに、私は将来、

日本の音楽教育やグローバル教育を

推進していくような活動がしたいと

考えています。

 

そういう点からも、

人に教える、育てるということについて

多くを学べた一冊となりました。

 

 

また逆に、誰かに何かを教わるとき

その人が何を考えているのか、

それを見抜くヒントも得られました。

 

「こうすると、うまくいく!」と

経験から学んできたことって、

万人に対しての、唯一の正解だと

思いたくなるのですよね。

 

だけど、実際のところ、

正解は人それぞれに違うものです。

 

その、人それぞれの正解を

導き出せるようになるのを助けることが、

教育なのです。

 

 

では、どうしたら良いのか?

 

アドラーは、

そんなときもシンプルです。

 

詳しくは、本書を読んでみてくださいね。

 

かなり、目からウロコの

教育方針が書かれてるのではと思います。

 

 

私がもっとも印象的だったのは

「褒めない」ということ。

 

今どきの自己啓発本には

よく「褒めることは良いことだ」と書いてありますし、

あのデール・カーネギーも

「人を動かす」の中で

褒めることを重要だと説いています。

 

だけどアドラーは、違います。

 

褒めてしまうと、その人は

「褒められる」ために何かをすることになり

それは本当の学びではない、と。

 

確かに、そうなんです。

 

これって、実は

「叱らない」ことよりも、

何倍も難しいのではと思います。

 

そもそも、「褒める」という行為は、

相手のためのようで

自分のためだったりします。

 

自分がカンタンに相手を喜ばせるツールに

なりがちなのですよね。

 

だから、

「むやみに褒めない」ということは

本当に大切だと思います。

 

思ってもないのに

「とりあえず褒めておけば喜ぶ」

というような打算で褒めてしまうと、

そのうち相手は必ず見抜きます。

 

以前、自分の近くにもそういう人がいて

時がたつにつれ

「この人は思ってもないことを言ってるな」と

分かるようになりました。

 

それに気づいてからは、

いつも気分が悪かったです。

 

むしろ、今までのことも、

果たして本心で言っていたことは

どれなのだろう?と

どんどん疑心暗鬼になりました。

 

もちろん本心で言ってくださったことも

あったのでしょうけれど。

 

けっきょう、その人は

褒めることを、自分の立場をよくするための

一種の「技」だと思いこんでいたようです。

 

そして、この本を読んで、

振り返ってみると私自身も、

けっこう安易に人を褒めていたかもと

思うようになりました。

 

相手に喜んでもらうことで、

自分の立場が良くなるといいなと

思っていたかもしれない、と。

 

そういう意味では、

その人の姿は、良い反面教師でしたし、

この本が新たな考えの一歩になりました。

 

ただ、アドラーの考えを

完全に鵜呑みにしているわけでは

ありません。

 

相手との距離をうまく測っていくために、

ときに「褒めること」を活用したいというのが

私の今の考えです。

 

ただし、

「心から思っている褒め言葉」かどうか

本当によく考えたうえで。

 

ということで、総じて、

「必要以上には褒めない」というのが、

自分の落としどころでしょうか。

 

あれれ。

 

いつの間にか、

どうでもいい持論を熱く語っているのは

どこの誰なんでしょう。。。笑

 

すみません。

 

教える、教えられる、

ということに関しては、私には

けっこう強いこだわりが

あるようです。

 

でも、こんな風に色々と

自分の考えを整理できたのは、

この本を読んだからです。

 

アドラーの究極の教育論を知って、

一度、考えが覆ったあと、

自分なりのベターな落としどころを

見つけることができました。

 

アドラーのシンプルな考え方は、

必ずしも「すべて実行しよう」と

カンタンに思えることではないかも

しれません。

 

それでも、

自分の生き方、子供の育て方、

会社での人間関係、家族との関わり方・・・

 

皆さんが、人と関わるすべての場面において、

何か新しい息吹になってくれると

思います。