As I Am / Alicia Keys アズ・アイ・アム/アリシア・キーズ

As I Am / Alicia Keys アズ・アイ・アム/アリシア・キーズ

2007年発売のアリシア・キーズ 3枚目のスタジオアルバム。

過去2枚の上品で洗練されたイメージからうって変わって、大胆でダイナミックな音づくりが印象的な1枚。

優等生タイプだったアリシアがプライベートでの心境の変化なども経て、何らかのカラを破り、ありのままの自分に近づいた素晴らしい作品。

彼女の心の叫びが、そのまま胸に響いてくるような名盤。

デビューからの2作は正統派R&Bというきっちりとした枠組みが見えていたアリシア。

それは、長い間、音楽教育を熱心に受けてきた優等生的な側面でもありました。

それを気持ちいいぐらい超えていったこの3枚目のアルバム。

2作目がグラミーを受賞し、そこからのシングル「イフ・アイ・エイント・ゴット・ユー(If I Ain’t Got You)」が大ヒットしたことで、3作目の本作への注目度はハンパなかったはず。

そういったプレッシャーを見事にはねのけた本作は、彼女の実力がホンモノだということをこれまで以上に知らしめた1枚となりました。

それまで、丁寧に大切に音を紡いできたであろうアリシアが、音楽的なことへのこだわりよりも、その生き様を全面に出したエネルギーが聴いている方にも伝わってきます。

あとで調べてみると、2枚目と3枚目の間のタイミングでプライベートでもツライことなどが色々とあり、心境の変化が多かった時期なんだとか。

このアルバムからのシングル「ノー・ワン」が大ヒットし、前作、前々作に引き続き、グラミー賞を受賞。

アリシアは、よりいっそうのスターダムを駆け上がり、名実ともに不動の存在となりました。

さてこのアルバム。

ボーナスCDにライブ音源がありまして。そちらもかなりオススメとなっています。

その音源は、けっこう、リズムとかボーカルとか不安定なんだけど、とても良いのです。

飾ってなくて、ありのまま。ただそこにアリシアがいて、アリシアの魂が叫んでる。

これぞソウル。

私はスーパーウーマンが大好きで、ライブで弾き語りしました。

それまでの2作とくらべてアリシアが、もっとも人としての本質にせまった作品だったかもしれません。(その追求はその後もずっと続いている気がしますが)