憂鬱と官能を教えた学校 by 菊地成孔・大谷能生

憂鬱と官能を教えた学校 by 菊地成孔・大谷能生

「憂鬱と官能を教えた学校」という音楽本のご紹介。

コード理論に代表する現代音楽のベースとなっている音楽理論である「バークリー・メソッド」について、書かれた本です。

「憂鬱と官能を教えた学校」というのは、アメリカのボストンにあるバークリー音楽大学のことで、そこで教えられていた音楽理論のことを「バークリー・メソッド」と呼ぶ人たちがいます。

「メソッド」とか言われると、何か特別なことなのかと思われがちですが、基本的には一般的な音楽理論と思ってもらっていいと思います。

実際に深く学んでいくと完全なイコールではないし、むしろ全く違う部分すらありますが、まったく知らない人が基本のキから学ぶにあたっての入り口としては、同じ。

音程がどう、拍子がどう、音符がどう、休符がどう、というところから始まる。

 

この本は、菊地成孔さんと大谷能生さんという二人のジャズ・ポップスミュージシャンがおこなった講義内容を本に収めたもので、会話口調で楽しく進んでいきます。

会話口調なので、当然、話が脱線することもあるし、そんなに重要じゃないことに時間が割かれていたりする場面もあります。

ですが少なくとも、バークリーの教科書に沿って順番に概要を説明してくれるし、参考になる楽曲や学び方もいろいろと教えてくれている。

自分に足りない知識や、重点的に学びたいことだけをピックアップするという意識でいれば、とても有益な学びのある本であると私は思います。

 

なんといってもまず大前提に、音楽理論の勉強って、堅苦しいのですよ。

だけど、堅苦しく学ぶことと、音楽の能力や実力アップは、正比例ではないと私は思うのです。

それに、理論はあくまで理論なので、最終的には実践、実践、ジッセン!しないとモノにはなりません。

それを考えると、これぐらい肩の力を抜いて学べることは、私はありがたいことだなと思ってます。

理論なんて、本を読んだからといって、簡単にぜんぶ体得できるわけでもなし。

気軽に、気長に、(そうでなければ学校などで一気に?)やっていくしかないと私は思います。

 

そんな私も、またレベルアップしたくて、再読中。

興味のあるかた、一緒に頑張りましょ。