楽園のカンヴァス。by 原田マハ

楽園のカンヴァス。by 原田マハ

大好きな原田マハさんの

代表作「楽園のカンヴァス」を

やっと読みました。

 

久しぶりの小説。

 

食い入るように

読んだ気がします。

 

うまく感想が

書ける気がしませんが

それでもこの感動を

どうにか伝えたいという

気持ちです。

 

この「楽園のカンヴァス」は

ルソーという画家とその作品をめぐる

仮想の物語なのですが。

 

キュレーターや監視員といった

美術館にかかわる特殊なお仕事について

人間関係や心境までもが

とても丁寧に描写されていて。

 

さらに、美術館だけは

実在するものにしてあるから、

あたかもノンフィクションかのように

ものすごいリアルな臨場感が

ありました。

 

私、原田マハさんの本は

4冊ぐらい読んでいるのですが

たまたま、アートものは

まだ読んだことが

ありませんでした。

 

 

アートに関する

ディテールの奥深さが

とてつもなく繊細で

目に見えるようにリアル。

 

その昔読んだ

海堂尊さんのバチスタシリーズが

とても面白かったように、

やはり実際にその世界を

知っている方が書くというのは

違うものですね。

 

そしてそして。

 

アートの謎を解くという

この物語の裏には

実は、たくさんのラブストーリーが

組み敷かれていて、

それが本当に本当にステキなのです。

 

私は、

この本を読んでいる間じゅう、

アートの謎に迫りたくて

うずうずしているつもりでした。

 

このあと、

どうなるんだろう。

 

あれは本当に

こういうことなんだろうか。

 

気になって気になって、

最後は遂に、明け方まで

読みふけってしまいました。

 

ですが、ラストシーン。

 

主人公が、

ある人に語りかけるセリフ。

 

そのセリフを読んだとたん、

不思議と私は、

一気にラブストーリーの世界にいざなわれ

その大きな愛に胸を高揚させながら

本を閉じたのでした。

 

本当は、

ずーっとずーっと

私はラブストーリーを

読んでいたのかもしれない。

 

この瞬間だけのために、

ここまでの全ての物語は

存在したのかもしれない。

 

複雑なようで、

とてもシンプルな愛のお話。

 

そんな気さえ、しました。

 

この本を読んだ方なら

きっと分かってくれると思うな。

 

そんな風に、

素直にロマンチックになれるのが

原田マハさんの作品の

一番、素晴らしいところ

なのかもしれません。