ピアノ。

ピアノ。

私が人生をともにしてきたもの。

 

生まれたときには

姉がもう習っていたから、

当たり前に家にあるものだったし、

5歳で習い始めてから

本格的なレッスン期を経て

ピアノをやめてしまった後も

けっきょくキーボードや電子ピアノを

手元に置いておかないと

落ち着かない自分がいます。

 

20代になって

本格的に歌を始めてからも、

やっぱりピアノは

弾き続けていきたいと思いました。

 

実はあるとき、歌の先生に

「ピアノが弾けても意味がない」と言われたことが

ありました。

 

その言葉にショックを受けて

ピアノを封印しようとしたこともありました。

 

あの頃は、本当に若かったなと思います。

 

自分の持ち味を活かすことを

人に言われてやめてしまうなんて、

本当にもったいない。

 

でも、

そうやってもがいた時間があったからこそ

今、ピアノが自分にとって

どれだけ大切なものか

痛感できているのかもしれません。

 

なにせ、音楽の素晴らしさを

私に一から教えてくれたのが、

ピアノですから。

 

私の人生は

文字どおりピアノと共にあって、

振り返ってみると

もうそれは私のアイデンティティそのもの

なのかもしれません。

 

よく考えてみると、

シンガーになった今でも

憧れるアーティストの多くが、ピアニスト。

 

レイ・チャールズも、ダニー・ハサウェイも、

スティーヴィー・ワンダーも、ディアンジェロも、

アリシア・キーズも。

 

私が尊敬してやまない

アーティストたちの多くが

ピアノを弾きながら

歌を唄ってきた人たちなんですよね。

 

ピアノは、魔法の楽器です。

 

ひとつの楽器で、

いくつもの役割を果たせてしまうんです。

 

なにせ鍵盤が88もあって、

10本の指をバラバラに使えるんです。

 

いくつものメロディーを

同時に進行させることができるし、

素晴らしいハーモニーを

ジャーンと奏でることもできてしまう。

 

たった一人で、

アンサンブルを奏でられてしまうなんて

なんて素敵なんでしょうか。

 

ピアノほど魅力的な楽器を

弾ける人生を送っていることを、

本当に幸せに思います。

 

そして、そんな風に

ピアノをいっそう大切に愛でるようになってから、

ますますピアノが好きになる日々です。

 

ところで、皆さんは

ピアノメーカーといえば、

どこを思い浮かべるでしょうか。

 

私は幼いころからずっと

カワイのピアノを弾いてきたので

ピアノと言えば、カワイです。

 

今もタッチにこだわって買った

カワイのミドルレンジの電子ピアノを

家に置いています。

 

ヤマハの方が有名なので

珍しいと思われるかもしれませんが、

楽器屋さんにいけば、

ヤマハと同じぐらいたくさん

カワイ電子ピアノが置いてあります。

 

私の主観ですが、

カワイのピアノは、繊細で優しい音。

 

物足りなさを感じる人も

いるかもしれないけれど、

私は慣れ親しんだこの優しい音が大好き。

 

もちろん、電子ピアノも

本当にとても素敵な音を出してくれます。

 

ただ、そうは言っても

家ではあまり大きな音が出せないし

やっぱり生ピアノの素晴らしさに

かなうものはありません。

 

そこにきて、カワイラバーはちょっとツライ。

 

スタジオはたいがいヤマハだし

ステージはヤマハやスタインウェイで

カワイのピアノに出会えることって

本当にないのです。

 

もちろんヤマハも素晴らしいメーカーですし

スタインウェイはむしろ世界随一の超一流メーカーです。

 

だけど、私はカワイのピアノが

好きなのです。

 

好きっていうのは、

凄い、とか、偉い、っていうのとは

ちょっと違いますよね。

 

 

大好きなカワイの生ピアノを

また弾きたいなと思うこの頃です。

 

よく考えてみると、

カワイのピアノ教室にはありますね!

 

今度、スタジオレンタルしてみようかな。

 

そしていつかまた、本物のカワイピアノを

お家に置ける日が来たら良いなと、

夢見ながら。

 

私は今日もぽろりとピアノを弾いています。