【特集:読書】乱読のセレンディピティ by 外山滋比古

【特集:読書】乱読のセレンディピティ by 外山滋比古

いつまでも軽やかな外山滋比古先生の、軽やかな読書法の提案本。

スーパーご長寿・外山滋比古の新しい読書法

超ロングセラー「思考の整理学」で有名な外山滋比古先生は、

お茶の水女子大学名誉教授であり、日本の英文学者、言語学者、評論家、エッセイスト。文学博士である。

引用元:外山滋比古 Wikipedia

その外山先生が書かれた「乱読のセレンディピティ」。発売されたのは2016年、なんと外山先生が92歳ごろに書かれたものなのです。

日野原先生が亡くなってしまい、私が目標としたいスーパーご長寿は、瀬戸内寂聴さんと外山滋比古先生が2大巨頭となっています。(あとは、私の祖母えみ子さん92歳)

そんな外山先生の提案は、、、読書は、風のようにするのがよい。

ジャンルにも、読了にもこだわることなく、次々と、サクサクと読んで行きましょうと。

そういったことを提案している本です。

いつまでも時代についていく軽やかさ

外山先生が素晴らしいのは、この乱読を今の時代に合った読書法として紹介なさっている点。

90歳を超えられても、時代の流れにしっかりついていかれているんですね。

こうやってしなやかに時代についていけるということが、長生きできる秘訣かもしれません。

読書には、色んな読書があって、私の母なんかは、小説が大好きでゆっくりじっくり、一冊ずつ読み進めていくタイプです。

ですが今の時代、情報社会と言われるだけあって、その情報源のひとつである書籍も氾濫しています。

そういう中で、自分に必要なものをじっくり見きわめ選んでいくことは至難の業です。

では、どうしたら良いのか。どうやって、この時代の中で必要な知識を本から吸収していくのか。

そんな疑問に対する外山先生の答えが、この「風のように読む」です。

私が大好きな本田直之さんのレバレッジ・リーディングとも考え方が似ていますね。

レバレッジ・リーディング by 本田直之 (Chic Life)

そして、音楽の聴き方にも、もしかしたら共通するかなと思います。

読み解くヒントとしては、何が必要なのか、何が大切なのかは読み始めてから分かるということでしょうか。

たくさん出会って、感じたことを、素直に受け止めていく。

そういう時代なんですね。

とにかく読みやすい外山先生の文章

外山先生の文章は、知的でありながらシンプルで理論的なのに、ほどよく感情論もあって、とにかく読みやすいです。

私がこの本で大好きだったのはこの一文。

〝ナメるように読む〟はかつては、よい読み方とされていたが、だんだん、そうでなくなっている。いまはむしろ速読に人気がある。十分間で一冊読み上げる法などを言いふらしている向きもある。そんな本なら、いっそ読まない方が世話がない、とは考えないところが、かわいい。

90年も生きた人だからこそ、ここで言える「かわいい」。

参った。笑

こんな風に言われたら、若輩者は、ぐうの音も出ない。笑

淡々とした文章の中にも、そのお人柄が透けて見えます。

この世の大先輩から、時代の波に乗りながら、しなやかに生き延びる読書法を教えてもらっている感じです。

そして、「乱読のセレンディピティ」には続編もあります。

この続編で書かれたことは「乱読〜」でも触れられています。

それは「乱談」です。

雑談・乱談のおもしろさ、威力である。おしゃべりは乱読以上に有益であると本気になって考えるようになる。

おい!先生!

こんなに乱読を勧めておいて、乱談にはかなわないとか言わないで!笑

こちらもぜひ、読みたいなと思っておりますが。

ともあれ、まずはこの、乱読のセレンディピティ。

読書が大好きな人も、読書がなかなか習慣にならなくて改善したい人も、読書がますます好きになる一冊です。