人の幸せって、その人にしか分からないから、誰にも何も強制することはできない。
でも、ひとつだけ、たしかに思うことがある。
誰かの幸せが自分の幸せと同じとは限らないし、たとえ誰かが褒めてくれたとしても、それもまた幸せとはほど遠いということ。
世間で言われる「幸せのカタチ」をただ追い求め、それが幸せだと信じる。
そう信じたくて、必死で守ろうとしている人も多いかもしれない。
それはそれで、もしそれを続けていきたいのなら、それは誰にも止められない。
あなたの心の中は、誰にも分からないから。
でも一度だけ、今まででイチバン真剣に自分にきいてみて欲しい。
あなたは、自分の心の真ん中の真ん中の、一番アツいところにある叫びを聞いているだろうか。
言い換えると。
自分だけのモノサシで、自分だけの幸せを守っているだろうか。
過去の自分が選んだ道が、今の自分につながっている。
今の自分を変えていく作業は、過去の自分の誤りを正すことになるときもある。
自分が間違っていたなんて、思いたくないかもしれない。
一度「これだ」と思ったものを「やっぱりちがう」と言うには、勇気がいるかもしれない。
これだけ我慢してきた。
これだけ苦労してきた。
これだけ頑張ってきた。
これだけ認められてきた。
これだけ期待に応えてきた。
そんな過去の自分を、捨てるわけにはいかないと思うかもしれない。
それでも時間は過ぎていく。
ただ時間は、あなたの一度きりの人生を進めていく。
枠から飛び出すことは、たしかに怖い。
だけど飛び出さなければ、一生、外に出られることはない。
どんなに願っても、どんなに想いを馳せても。
飛び出さなければ、そこは同じ、枠の中だ。
大切なのは、どんなときも、ウソのない心でさっそうと生きること。
なんじゃないの?
すべてを捨てる必要なんて、ぜんぜんない。
実際のところ何も捨てなくたって、飛び出すことはできる。
飛び出してみると、そこに本当は枠なんてなかったとすら気づける。
本当の自分で生きることは、難しいことじゃない。
難しいと思っているから、できないだけ。
今、この瞬間から。
なんの言い訳もなく、ただ真っ向から挑むだけ。
誰に傷つけられても、誰に怒られても、アハハと笑って、これが自分なんだと声高らかに生きるだけ。
今、ここで覚悟して、ただ前に進めばいい。
怖がってあれこれ言い訳なんか探さなくていい。
まずまず幸せな人生なんて選ばなくていい。
ただ、ポーンと。
本当の自分になるだけ。
そうやってあなたは、とびきり幸せになっていい。