美女と野獣やラ・ラ・ランドで人気上昇中(もともと既に人気あるけど)のジョン・レジェンドが、クエストラブ率いるヒップホップバンド「ザ・ルーツ」と共作した2010年のアルバム。
クエストラブは、ディアンジェロとずっとタッグを組んでいるドラマーなんですが。
そのチャーミングなキャラと印象的なビジュアルで、トーク番組の生バンドなんかでもよく見かける売れっ子ドラマー。
いつも髪の毛になんか刺してます。かんざし的な。
そんなクエストラブのバンド「ザ・ルーツ」とジョン・レジェンドがタッグを組んで、おもに社会的メッセージ性の高いソウルの名曲が多くカバーされています。
おそらくスタジオで一発録りしたと思われるような曲もあって、アルバム制作として色々と新しいチャレンジをしている1枚。
彼らのオールドソウルへのリスペクトがびんびん伝わってくるし、ヒップホップとの入り混じりながらも「生」っぽい空気感とかグルーヴ感は残っていてとっても魅力的です。
ライブ・アルバムとスタジオ・アルバムの中間みたいなイメージ。
Little Ghetto Boy
個人的に大好きなダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)のリトル・ゲットー・ボーイ(Little Ghetto Boy)をカバーしてくれたことは、何よりうれしかった。
彼らのルーツも辿れたし、オールドソウルを古臭くなく生楽器でアレンジする、そういう1つのパターンも提示してくれた気がします。
冒頭にも書いたのですが、最近ジョンがますます売れっ子になっているのでこれを機に、このアルバムもいっそうたくさんの人に聴かれるといいなと思います。